いろいろな疑問


−職場復帰するときは?−

職場に復帰することになると、赤ちゃんと離れる時間が長くなります。思い切って授乳をやめてしまうべきなのでしょうか?

できれば状況が許す限り母乳をあげ続けて欲しいと思います。
母乳には多くの免疫抗体が含まれます。これは初乳や生後半年頃までの母乳に多く含まれるのですが、生後6ヶ月以降もまったくなくなってしまったりはしません。
赤ちゃんが保育園へ行くことになれば、多くの子供さんや保育士の方々と接することになります。これは多くの雑菌に触れることと同じですから病気に感染する機会が増えるわけです。 しかし母乳に含まれる免疫抗体によってある程度赤ちゃんを守ることができます。さらに、もし病気に感染して食べられなくなった場合なども母乳を飲むことで栄養補給ができる、母乳は母子双方の強い味方なのです。
また、お母さんと離れる時間が長くなり、新しい環境に出会い、赤ちゃんは驚き動揺し不安になることが多くなります。 一緒にいる時間が少なくなった分、「授乳」という濃いコミュニケーションで赤ちゃんとの時間を持つことはとてもよいことだと思います。

では、どうやって授乳を継続するか?
「保育園や赤ちゃんを預かってくれる人が、冷凍母乳を解凍して飲ませることを受け入れてくれる」 「お母さんが仕事中に数回の搾乳時間を確保でき、絞った母乳を冷凍保存する冷凍庫がある」 などの条件が揃うなら、ぜひ搾乳して冷凍保存した母乳を赤ちゃんに飲ませてもらい、夜や休日は存分に直接おっぱいをあげてください。
保育園などでは冷凍母乳を扱うことに難色を示される場合もあるかもしれませんし、職場でも「搾乳休憩?」と怪訝な反応があるかもしれません。でもあきらめずに交渉・実践してみることでよい前例となる可能性もあります。 トライしてみるのもいいかもしれませんね。

もしもそれらが叶わない場合でも、夜だけ授乳する方法で継続されている方もいらっしゃいます。 「夜だけ授乳」のリズムができてしまえば、母乳はちゃんと出ますから継続できるのですね。 でも初めのうちは、昼間に授乳・搾乳できないので乳房が張ってとてもつらいと思います。乳腺炎などになるとさらにつらいですから、 母乳育児に理解のある産婦人科か助産院を探して、相談するのがよいと思います。

職場復帰=授乳を止める、ではなく、継続するという選択肢もあるということを知って、実際に自分はどうするか、どうしたいか考えてみてくださいね。


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