母乳不足感を克服しよう!


◆のけぞっておっぱいを嫌がる。すぐに口を離して泣き出す

意外と多くのお母さんが、この状態に悩まされているようですよ。
混合でがんばっている場合「おっぱいが出ないから嫌なの?」とショックを受けるお母さんも多いのですが、そういうわけでもないと思います。元気を出してください。
次のようなことが原因として考えられますが、心当たりはあるでしょうか?

・哺乳瓶の楽な飲み方に慣れてしまったため、おっぱいを嫌がる
哺乳瓶のゴム乳首は舌で押してちょっと吸うだけですぐにミルクがいっぱい出てきます。 これに対して、おっぱいは乳輪ごと口に入れて舌を上手に波打たせるようにしながら乳首を伸ばして吸い出します。 また母乳は受注生産制ですから、赤ちゃんが吸い始めてから母乳が出てくるまでに少し時間がかかります。 ゴム乳首にくらべてテクニックと待てる余裕が必要になるわけです。
楽をすることは誰でもすぐに覚えてしまいます。赤ちゃんも例外ではありません。
また、ゴム乳首に慣れてしまうと本物の乳首からの飲み方がわからなくなってしまう赤ちゃんもありますから注意が必要です。
ミルクをあげる場合は、できるだけ哺乳瓶を使わずにコップやスプーンを使用するのがよいようです。おしゃぶりも極力使わないようにしましょう。

・乳管や乳口がつまっていて出が悪かったり、しょっぱい味がする
母乳の通路(乳管)や出口(乳口)が詰まることが時々あります。乳管や乳口が詰まると母乳の出口が少なくなりますから赤ちゃんへの供給量は減ります。 さらに生後3週間、6週間、3ヶ月、6ヶ月頃によくみられる「急成長期」が重なったりすると、赤ちゃんが「出ない!!!」と怒り出すこともあるかもしれません。
気になるようであれば、乳管開通操作をしてみるのもよいと思います。授乳前や授乳後、入浴時に実施してみてはいかがですか?
また、産後2〜3ヶ月頃はお母さんも慣れない生活に少し慣れて、その分疲れが出やすい時期です。 乳腺炎は疲労が原因で起こることがとても多いです。乳腺炎になりかけていると母乳がしょっぱかったりする場合があるようで、 グルメな赤ちゃんは「おいしくないよ」と抗議することがあるようです。
ここしばらくの生活を振り返ってみてください。疲れていませんか?
お風呂にゆっくり入ったり、家事をほっておいて赤ちゃんが寝たら一緒に寝たり、いつにも増して休養をとることをお薦めします。

・おなかいっぱい、本当にいらない
泣くからおっぱい、泣くからおっぱい、を続けていると最後にはのけぞって暴れて泣いて、飲んでくれなくなる....
こんなときは、おなかいっぱいだったり、げっぷが出そうで出なかったり、眠りたいのにうまく眠れない(寝ぐずり)だったりするようです。
縦抱きにしてうろうろしてみたり、思い切って出かけてみるのもいいのでは?ベビーカーよりも抱っこがお薦めです。

・哺乳ストライキ
ある日突然、赤ちゃんが母乳をまったく飲まなくなることがあるのだそうです。次のようなことに思い当たるでしょうか?

 歯が生えかけている
 風邪などで鼻が詰まっている
 お乳を飲んだときに耳が痛いようだ
 お母さんが心配事があったりいらいらしたりしている
 授乳中、他の用事で授乳が中断されたりして赤ちゃんにストレスがかかっている
 赤ちゃんの様子を無視して大人の都合で授乳ペースを作っている
 赤ちゃんが毎日、長時間おしゃぶりや指を吸っている
 最近授乳パターンを大きく変えた
 今まで使っていなかったが、哺乳瓶を使うようになった
 赤ちゃんを人にまかせっきりである
 お乳を欲しがっているときに、何度も待たせることがあった
 お母さんが職場復帰した
 授乳中に乳首を噛まれて、お母さんが大きな声を出したことが何度もあった

思い当たることがあれば、できる限りそれらの原因を取り除いてみてください。あせらずゆったりした気持ちで2〜3日過ごしてみると改善することもあるそうです。

もちろん、これらのどれにもあてはまらない場合もあると思います。それでも長くて2〜3週間もすれば、こういう状態はあまり見られなくなると思います。

無理に飲ませようとせず、眠そうなときなどにさりげなくおっぱいをあげてみてください。 そういう時には飲むのであれば「またそのうち飲むようになるから」と気を取り直して。
搾乳した母乳をコップで飲ませたり、搾乳があまりとれないなら白湯やミルクをコップであげて少し落ち着かせて、あとは抱っこやおんぶでやりすごしてしまいましょう。



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