「混合→母乳」経験談


パクチーさんの場合

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母乳のみになった時期  : 未だ混合



母乳育児に行き詰まって悶々としていたとき、私はこのサイトに辿り着いて救われました。
現在も混合で参考になる経験談を持ち合わせていませんが、こんなのもアリ、と安心材料にでもなればと思います。

娘を母乳育児推奨の産院で出産しました。
完全同室だったりとことん母乳育児にこだわったり、お兄ちゃんの時とは全然違いましたが、今回の方がずっと自然なかたちで受け入れられた気がします。二人目で気持ちに余裕があった、とも思えますが。
おっぱいは出ませんでした。「赤ちゃんはお弁当と水筒を持って生まれてくるから」焦らないようにと助産師さんにはいろいろ気遣っていただきましたが、体重は減る一方でした。15%くらい減少しました。

退院後は産院の乳房外来に通い、経過から今後の方針を仰ぐというのをひと月余り繰り返しました。マッサージ等はなくて、食事や搾乳の指導を受けました。頻回授乳のうえ3時間ごとの搾乳、細かな食材制限、保育園に通うお兄ちゃんの身の回りのこと含め、もう、1日24時間どころじゃない感じで活動していました。床上げ以前に退院後横になった記憶が1度しかないです(夜は添い乳で寝られました)。考えてみるとそういう生活も母乳分泌には負担だったかも。

今は大変でもいずれ功を奏するのであればとけっこう前向きに過ごしていましたが、進歩がみられず心身ストレスが溜まっていく一方の毎日に徐々に疑問が湧いてきて、少しでも効果的な方法を求めてネットにかじりつきました。そうして友人やネットの体験談を参考にマッサージをしてくれる助産院を近場で探して通うことに。
幸いその助産院はとても快適なところでした。結果からいうと劇的な変化はなく、まあ、多少分泌量が増えたかな、てところでしたが、腕の中から下ろせば泣いてばかりの娘がマッサージを受ける私の傍で落ち着き、時に笑い、私は本当にリラックスして受けることができました。助産師さんのおっしゃるように「ママがリラックスしているとそれが伝わるみたい」です。乳房外来時のような指導は一切なくて、食事も「偏りすぎてなければいいんじゃない?大丈夫大丈夫、よく頑張っているわよ」という感じで、人によっては頼りなく感じられるかもしれませんが、それまで突っ走っていた私にはとても心地よい空間でした。
体重の増えは相変わらず細々として時には減ることもありましたが、週に一度の自分への労いとしてしばらく通いました。「母乳育ちは成長の時期も度合いも個人差がものすごく激しい」とのことで、うちは相当なスロースターターなんだなと客観的になりました。

それでもあまりにゆっくりで3ヶ月経っても出生体重にさえ満たないので、「心臓疾患等の異常がないか念のため検査してもらう?安心のためにも」ということで、現在の主治医を紹介していただくことに。母乳育児を推奨するその先生も「成長は千差万別」「これだけ顔色も機嫌もよく表情もあるんだから余計な検査はしないでしばらく経過をみましょう」と1〜2週に1度の診察で見守ってくださいました。しかし途中から1日3回トータル120ccのミルク追加指示が出され、それは離乳食が始まった今も続いています。
母乳育ちの離乳食は6ヶ月以降、ということですが、娘は食への関心が強いとみえ、ひと月近く早いスタートになりました。「欲しがるだけ与えてOK」とのことで、多めに作りますがたいてい完食します。これだけ食べられるのに、今まで満足に程遠い母乳量でさぞひもじかったことだろう、と申し訳ない気持ちになってしまいます。

離乳食が始まってひと月、ようやく一日当たりの体重増加が10gを記録しました。
それまで1〜2gということが多かったことを考えれば飛躍的な進歩です。それから2週間、その後も体重自体は少ないものの同月齢の体重増加ラインを上回るほどの食欲をみせ、遅まきながら成長中です。ミルクも徐々に減らしていく方針に切り替わりました。


上の子はミルクで育ちました。もっといろんな情報をもっていたら母乳でいけたかもと思いますが、あの時はあの時で精一杯だったし上の子を育ててくれたミルクを否定したくもありません。今回も「何が何でも母乳にこだわるつもりはない。子供に負担かけてまで自分のこだわりをとおすつもりはない」と思ってきました。災害にも強いし(私が大丈夫ならば)身軽だし面倒が少ないしなにより経済的だし、「母乳にこしたことはない」くらいの気持ちでスタートしたつもりですが、周囲にはとてもそういうふうには見えなかったようです。「何が何でもだと思った」とか「よく続けるね。私なら我慢できずにミルクあげちゃう」とか体重を知って「本当にそんなんで大丈夫なの?」とか、いろいろ言われました。四六時中つきあって見慣れてしまっている私には健康的に見えても一般的にはかなり貧弱なのかなー。やっぱり私の自己満足に無理やりつき合わせているだけ?と滅入ったり迷ったりすることも少なからずありました。
それでも結局は肌で感じる娘の体調や成長を信じてのんびりやっていこうと思います(定期的に受診しているから楽天的でいられるのでしょうが)。

3500g者弱で生まれた娘は6ヶ月余りでようやく4100gになりました。元気いっぱいです。

2005/02/18に寄稿いただきました。




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